契約書は、取り決め内容の確認に用いられるが、後日の取り引き先との無用な紛争を避ける為にも大変有用である。ここでは、注文書、注文請書と契約書を紹介する。

（一）注文書（Orde Sheet/ Purchase Order）

注文書は、注文を書き記した書類である。これは買主が注文書（Order Sheet）を売主に送付し、売主がその注文書上にこれを承諾する旨の確認のサインをする形態であり、買約確認書とも言う。その効力は買主の購入契約書または確認書に相当する。

（二）注文請書（Acknowledgement of Order）

注文請書は、売主が買主に送付するものである。売主が買主よりの注文の引受けを確認する注文請書（Acknowledgement of Order）または売約書（Sales Note）を買主へ返して、買主の確認サインを求める方法である。

（三）契約書（Agreement）

一般には、契約は本契約書とその付属文書（明細書）からなることが多い。貿易取引には必然的に種々の契約がともない、契約書面には種々の法律用語や法律的な言い回しが頻繁に使用される。売買契約書（Sales Contract）を初めとして、一般的取引条件協定書や信用状、船荷証券及び海上保険券などはその好例である。実際、このような法律関係の文書や用語に習熟することもまた貿易取引の学習にとって大切なことである。(www.daowen.com)

なお、貿易取引に関する主要取引条件、即ち、契約書の表側に記載すべき項目はだいたい次の七つである。

（1）品質（Quality） （2）数量（Quantity）

（3）包装（Packing） （4）価格（Price）

（5）納期/受渡し（Delivery） （6）保険（Insurance）

（7）決済/支払条件（Settlement/Payment）