倉庫間約款は輸出地の指定地点より輸入地の指定地点までの危険をカバーすることができる。即ち、倉庫間約款（Warehouse to Warehouse Clause）といって、貨物が輸出地にある荷送人の倉庫その他の保管場所から搬出されたときから、輸入地の荷受人の倉庫に搬入されるまで保険期間を延長した特約である。この約款では「搬出されたとき」とは保険の責任荷送人倉庫を出る瞬間の時点より開始されるのであって、倉庫蔵置中での損害は担保されないのである。

また、輸入地での保険責任期間は埠頭または埠頭の倉庫に置かれていても、だいたいにおいて、本船からの荷卸しより60日とされているが、60日を越える場合は、その理由を付して期間の延長の申請ができる。ただし、有効期間内に手続きを行うことが必要である。

ところが、有効期間内でも、最終的に荷受人の倉庫に搬入された時、または、輸入者が検査または保管等のために事務所、または工場に引き取った場合には、その時点に保険のカバーは終了してしまう。(www.daowen.com)

倉庫間約款はロンドン協会貨物約款の中の特約として、よく利用されている。中国保険約款のFPA、WPA、WR条件の保険期間も倉庫間約款を採用している。